冬の乾燥肌を防ぐ効果的な入浴方法

冬になると「え？お風呂上りなのに肌がカサつく・・」と感じられたことはありませんか？
今回は、冬の乾燥肌を防ぐ効果的な入浴方法とスキンケアをご紹介いたします。

お風呂上りに乾燥を感じる原因は・・？

まずは、なぜお風呂上りなのに乾燥を感じるのか？について解説します。
原因は複数考えられます。

　

乾燥の原因その1.風呂の温度と長湯が原因

寒い季節は入浴方法として熱いお湯で長く浸かるようにされることがありますが、実は熱いお湯に長く浸かることによって、皮膚の内部にある角質内の水分を保つ働きをするNMF（天然保湿因子）や、セラミドなどの細胞間脂質がとけて流れ出てしまいます。その結果、お風呂上りの肌が乾燥してしまうのです。
お湯の温度は38～40℃に設定しましょう。お湯が熱い場合、肌が痺れ（ピリピリ）や、痒みも伴い、掻いたり擦ったりして余計にお肌を傷つけてしまいますので注意が必要です。
また、入浴時間も15分から20分程度に抑え、適度な湯船タイムを心掛けましょう。

　

乾燥の原因その2.石けん等の使い過ぎが原因

入浴時に体を洗う際、石けんやボディソープを使いすぎたりすると、本来なら必要な皮脂まで洗浄してしまい、乾燥による肌荒れが起こってしまうこともあります。かといってすすぎが弱いと成分が肌に残ってしまうのもよくありません。石けんやボディソープは適量を使うのが大切です。

　

乾燥の原因その3.肌の擦り過ぎが原因

身体を洗う時だけでなく、お風呂上りにも共通しますが、肌を強くこすると汚れだけでなく必要な角質までこすり落としてしまいます。身体を洗う時にはなるべくナイロンなどの固いものではなく、お肌にやさしい素材や泡立てた後に手で汚れを落としましょう。
お風呂上りに水分を拭き取る際はバスタオルもやわらかい素材を使用して、こすらず押さえるようにするとよいでしょう。

入浴剤の活用

次に、入浴剤やエッセンシャルオイルを使ってアロマセラピーを取り入れると、心地よい香りとともにリラックス効果がアップします。ラベンダーやユーカリなどが冬におすすめです。
入浴剤は冬の乾燥した空気による肌の乾燥を防ぐのに役立ちます。 保湿成分が配合された入浴剤を選ぶと、入浴中に肌がしっとりと潤います。香りのついた入浴剤はリラックス効果も期待できます。
入浴剤やエッセンシャルオイルについては、ラベンダーやユーカリの他にも、冬に効果的なものがあります。例えば、シナモンやジンジャーの香りは体を温め、免疫力をアップさせる効果があります。グリーン系の香りも新鮮でリフレッシュできますのでおススメです。
また、酵素入りの入浴剤はタンパク分解酵素や脂肪分解酵素などが入っていると、入浴中に肌の汚れを浮かせてすっきりと落としやすくします。
入浴剤に生薬配合されていれば、温浴効果を高め、血行促進で体を温めてくれます。
※入浴剤によっては、浴槽や風呂釜をいためてしまうイオウが配合されているものもありますので、ご使用前に必ず注意書きをご確認ください。イオウ成分には肌の乾燥を促進する性質もあります。

リラックスタイムを大切に

入浴はリラックスするためのひと時でもあります。お気に入りの音楽や瞑想など、自分のリラックス方法を取り入れながら入浴すると、心身ともにリフレッシュできます。
入浴中にお風呂場でシンプルにできるヨガのポーズも取り入れてもいいでしょう。
あとお試しいただきたいのが、入浴中ゆっくり深呼吸をしてみてください。
深呼吸でリラックス効果だけでなく、新鮮な酸素が体に入ってリフレッシュします。

入浴後の保湿

入浴後はすぐにタオルで体を拭き、濡れたまま放置しないようにしましょう。化粧水（ ボディローション）を使って水分を補給し、保湿クリームを使って肌に蓋をして乾燥を防ぎます。乾燥が起こりやすい部位を重点的にケアすると良いですね。また、入浴後に行うことでマッサージ効果としてさらにリラックスできます。

入浴後のマッサージの仕方

入浴後の保湿をかねて、保湿クリームなどを使ってマッサージを行うことで肌の乾燥を防ぐだけでなく、リラックス効果がより一層増します。
入浴後、まずは化粧水を塗って肌に水分補給をしたあと、保湿クリームを手に取り、指の腹を使って首から肩、腕、そして背中にかけてゆっくりと円を描くようにマッサージしてみてください。心地よい睡眠へと導いてくれます。

特に冬は乾燥が気になる季節なので、保湿を使ったマッサージで肌に潤いを与えることは重要です。肌がしっとりしていると、寝る前のリラックスタイムがずっと豊かなものになるでしょう。

　

　

入浴後の湯冷めを防ぐ

特に冬場はお風呂上がりに大幅な温度変化があると、体が冷えやすくなるから注意が必要です。せっかくマッサージをして温まった体を冷やさないように、温かいハーブドリンクを摂ることも湯冷め予防に効果的です。 ハーブティーや温かいレモン水は体を内側から温め、冷え知らずの状態を保てます。
また、保温効果のあるふんわりとしたバスローブや暖房を使って、お風呂上がりの体を冷やさないようにするのもポイントですね。 特に足先や首元、手首は血管が集中している場所なので冷やさないようにしましょう。

冬の健康的な入浴方法をお届けしましたが、入浴方法のほかにも保湿剤を使ったマッサージであったり、温かい飲み物を摂ることで、入浴時に潤った肌を保ちやすくなります。入浴後のケアも大事なポイントです。積極的に取り入れて、冷えにくい体質を作りましょう。