忘れがちなハンドケア:ささくれから手を守るには?
忘れがちなハンドケア:ささくれから手を守るには?
「ハンドケア」は、私たちの日常生活で頻繁に対応しないといけないのに忘れられがちなケアの一つです。この記事では、ハンドケアの基本と、これから秋に入り冬本番を迎えるまでに必要な、ささくれ(さかむけ)から手を守るための効果的な方法についてご紹介します。
ささくれについて
指先にできるささくれ(さかむけ)は、ちょっとしたものでもチクッと痛みがあって、下手に引っ張ると出血してしまったり、ひどくなって化膿してしまったりと意外に厄介なものですよね。原因は乾燥です。これから季節が秋から冬へと移り変わるにつれて、空気が乾き肌の潤いが不足してきます。
ささくれの出来る原因
ささくれ(さかむけ)は、爪の根本など、爪のまわりの皮膚が乾燥して裂けてしまったり、剥がれてしまったりしたものです。原因はズバリ「乾燥」です。とくに冬は空気が冷たく乾燥していることに加え、寒さによる指先の血行不良で皮膚が水分を失ってしまうなどの原因が考えられます。また最近ではアルコール消毒やこまめな手洗いによって手指の水分が失われていることも原因のひとつです。
ささくれを取り除くためのステップ
この小さくも厄介なささくれ(さかむけ)は、誰しも一度は経験されたことがあると思いますが、ケアを怠ったり、間違ったケアをしてしまうと、赤みを帯びて腫れてしまい、何かに少し触れるだけでひどく痛むこともあります。
気を付けていたつもりでもいつのまにか出来ている。そんな時には、いち早くささくれ(さかむけ)を取り除くことをおすすめします。
専用ニッパー(ささくれ専用)でカットする
今の時代なんでもありますね。ささくれをカットする専門ツールがあるんです。
根元からカットして、指周りをケアできます。
爪切り・眉用ハサミでカットする
ご家庭にある爪切りや、眉用ハサミを使って、ささくれの根本からカットします。
代用する場合は器具の消毒を忘れずに、そのまま代用してカットした場合ささくれからバイ菌が入るおそれがありますのでご注意ください。
まずはささくれ(さかむけ)を取り除くステップから始めましょう。
ささくれを予防するためのケアのポイント
ささくれ(さかむけ)を取り除いたら、次にすることは予防のために指先の保湿です。
保湿効果の高いクリームを使用して、水仕事のあとや、手洗いなどで濡れたあとは、その都度クリームを塗布するのが効果的です。
最近では、塗るだけで指先が温かくなるクリームもあります。そのような機能性クリームを使うのもよさそうですね。
また、ささくれ(さかむけ)の原因が血行不良の場合は、指先を温めることが一番効果的です。冬になるにつれ気温も下がりますので手袋や、手持ちカイロなどを活用しましょう。
ささくれを解消するための商品選びのポイント
ささくれを解消するためには、医薬品を使用するのもお勧めです。ヘパリン類似物質や、尿素が配合されているものもあります。ヘパリン類似物質は保湿、血行促進、抗炎症の作用があり、尿素は保湿と硬くなった皮膚を柔らかくする効果があります。
医薬品ではどちらのタイプもささくれ(さかむけ)が出来たときに頼れる存在ですが、一番よいのは、ささくれ(さかむけ)ができないように予防することです。
ハンドケアの基本
ハンドケアの基本となるのは細やかに保湿クリームをつけることですが、これから冬を迎える季節から早めにはじめていきたいケア方法をご紹介します。
STEP1
水仕事や手洗いのあと、コットンに化粧水をとり、手のひらから指先にていねいにたっぷりとなじませます。
STEP2
ハンドクリームを乾燥している部分を念入りに、よーくなじませます。この時に指先までマッサージするようになじませるのがポイントです。
マッサージすることで血行もよくなり、指先までぽかぽか温まるのでおすすめです。
このように、乾燥している手指にまずは化粧水で水分を与え、クリームで蓋をするイメージでハンドケアをするのが効果的です。最後に手袋をして一晩過ごすのも良いですね。
ハンドクリームの選び方と使用方法
ハンドクリームを選ぶ際には、ご自分の肌にあったものが良いですが、おすすめは、油分の高いクリームです。
~油分の高いクリームの見分け方~
〇商品に「中油性クリーム」と表示されているモノを選ぶ
※すべての商品にこのような記載があるわけではありません
〇商品の裏面表示から油分の高いクリームを選ぶ
化粧品の場合、全成分表示は1%以上配合される成分から多い順に列記しないといけないというルールがあります。つまり全成分表示の一番前の方に油性成分が表記されていれば油分が多い可能性が高いです。
例えば下図のように前から順に早めに「油性成分」が表記されているような商品を選ぶ。
まとめ(結論)
ハンドケアは美容だけでなく、健康にも重要な要素です。ひび、あかぎれ、ささくれの問題は適切なケアで予防できます。ついつい忘れがちになってしまいますが、日常生活にハンドケアを組み込むことで、手の健康と美しさを保つことができます。ささくれ(さかむけ)から手を守りしましょう。